家相では、自然の恵みに合わせる住まいが吉相

「家相」などというと、古くさい迷信だと考えている方は、たくさんいることと思います。しかし、考えてみてください。一日中太陽の光が当たらない家に住みたいですか?寒々とした、じめじめした家に住みたいですか?
誰でも暖かく明るい家に住みたいと思うはずです。
東から南の太陽の恵みをできるだけ受け、南西なら西の日差しは極力おさえた方が生活しやすく、吉相の家となります。
 家相の吉凶を一口でいえば、自然にマッチした家が吉相で、自然の摂理に反した家は凶相ということになります。
自然の摂理とは、「朝に太陽が東にあらわれ、昼には天上に昇り、夕暮れになれば西に沈み夜になる」ということです。一年でいえば、春になり夏になり秋になり冬になるという、当たり前のことが自然そのものなのです。私たちは自然の中で生き、その恩恵を受けて生活しているのですから、自然の作用を無視することはできません。
いかに自然と調和しているかが、家相にとっての最大のポイントになります。

たとえば、野中の一軒家に住むとします。北風が冷たいので、誰でも直接風があたらないようにするでしょうし、南の日差しを入れて家が暖かくなるよう工夫するでしょう。
毎日の生活でも、朝日が一番早く差し込む東側に寝室がある人は、早起きになるでしょうし、西側で寝る人は、朝日が差さないため起きるのが遅くなり、夜遅くまで起きているようになるでしょう。このように私たちの生活や習慣は、知らず知らずのうちに自然から影響を受けているのです。

また、いつもにぎやかで人の出入りの多い家には活気があります。人が吸いよせられるように集まってくるとともに、その家に住む人の運勢も上昇するでしょう。
反対に誰も寄り付かないような家には活気がなく、好運が舞い込むことも少なくなります。

家相を難しく考える必要はありません。簡単な日常のことがらに照らし合わせて考えることが大切です。

  正しい北を知ることが大切

家相を見るためには、方位を正しく出さなければなりません。方位の基準となるべき方角は北ですから、まずは北をどう決めるか知っておきましょう。
家相方位は磁気をもって吉凶をみるので、方位磁石の示す北が本当の北となります。
一般的に気学方位といわれるものは、すべて北が基準となります。

北は干支においては子の方向ということになっています。子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の十二支の中で、子は一番はじめにきています。
子とは動物のねすみをあらわしているのではなく、本来「もののはじめ、陰陽の接点」という意味をもっています。

子の字の語源は終了の「了」という字に「一」が交わって「はじまる」という意味になるといわれています。子を12月の冬至として自然にあてはめて考えますと、冬至とは一年で最も夜が長く昼が短い時で、いいかえれば陰の闇がもっとも長く、陽の明かりが最も短い日ということになります。
この冬至を境にして、陽は徐々に長くなっていきます。その陰陽の接点こそが冬至であり、「子」ということになり、もののはじめを意味することになりました。

  家の中心をとる

昔から、家相を見る人によって、家の中心の求め方はばらばらでした。家の大黒柱を中心とする見方、その家の主人の居間を中心とする見方など、その方法はさまざまでした。
では正しい求め方とはどんなものなのでしょうか?
まず、方形を家の原型とし、その対角線の交点を中心とするのが基本です。家の外周部分を平面図に書き、面積を正確に出します。
家の凹凸は、それが一辺の長さの3分の1以上ならば、凸部と凹部分の面積を等しくならして方形をつくります。あまりに複雑な形の場合は、主たる生活空間の中で方形をつくり、中心を出します。

三角形の家の場合は、いちばん長い辺を2等分して求めた点を基点に方形をつくり、中心を求めます。
面積を重視してもとめた場合、やはり無理がありますので、それぞれの家庭の状況により中心の求め方を変えた方がいいでしょう。その場合は、家族が共同生活する場所を重視します。たとえば、家族全員が顔を揃えて交流する場がリビングなら、そこを家の中心としてもいいのです。

2階建てはもちろんですが、最近は2世帯住宅などで3階建ての家の見られます。このような場合は、それぞれの階で中心を求めます。
家の姿としては、現在の住宅事情を考えてそんなことはいっていられないですが、2階の面積は1階より小さい方がよく、1階の3分の1以内の大きさが理想です。
2階が大きくて頭でっかちの家は、足元がふらふらして地に足がつかず、しっかりと根をおろすことができません。最大限譲歩しても、同サイズまででずん胴の家が限界です。

  家の張りと欠けの作用

家は人なりといいます。家ほど、住む人の人となりや雰囲気、思考が現れるものはありません。外でどんなすばらしい仕事をしまた旅行にいっても、やはり自分の家や部屋に帰るとホッとして穏やかな気持ちになります。家は何かしら心の安らぎを与えてくれるものがあります。
家は住む人の城であり、心身に大きな影響を与える魂の場であり、住む人の分身なのです。

バランスの良い家は心と体に均整をもたらし、アンバランスな家はゆがみや偏った心と体をつくりだすことになるのです。家の形は正方形が原型とされていますが、この世はすべて陰と陽から成り立っており、つまり短いところと長いところがあるのが家にとって重要なのです。したがって、やや長方形の家がバランスのとれた家ということになります。

しかし、敷地の都合やデザインなどから、家には出っ張るところと引っ込むところが出てきます。この出っ張るところを「張り」といい、引っ込むところを「欠け」というのです。

欠けをつくらないのはもちろんですが、張りすぎてもいけません。張りは自分自身が強くなるとともに、他からの助力や対外的な喜びも与えてくれます。
欠けは自分自身の弱さと、他からの侵害を受けマイナスの力が働きます。どの場所が張っているか欠けているかによって大きな差が生まれます。

  生まれた年の十二支方位とは?

人は生まれた年によって子年、丑年、寅年など12種類に分けられます。「今年は子年だから、私の年よ」などと耳にします。
家相を見る上で十二支をとくに大切にしているのは、十二支の生まれ星方位はその人の健康運を大きく左右するからです。家相が影響するのは、仕事運や結婚運、金運などいろいろありますが、健康運は最も大切なものであると考えていいでしょう。心と体の健康はすべての源になるからです。

十二支生まれの方位は家の中心からみてそれぞれ方位が決まっています。例えば、子年生まれの人は真北の方位、丑年生まれの人は北北東十五度の丑方位、寅年生まれの人は東北東十五度の寅方位となります。
そして、生まれ星と家相の関係は、原則として自分の十二支の生まれ星方位に、不浄物といわれる物を置いてはいけない。不浄物とは、台所の火気や流し台、トイレや浄化槽、浴室や浴槽の給湯器、車庫などである。

「地の気」と呼ばれる十二支方位は、肉体と精神の両面に深く関わり、吉凶を左右することになるので、おろそかにはできません。

  鬼門の意味と考え方

方位を知っている人が、「そこは鬼門だから行かないほうがいい」などと言っているのを耳にしたことはないでしょうか。また、自分にとって苦手なことに対して「どうもあそこは鬼門だよ」などと、苦手なことに対して鬼門という言葉を使います。
 家相では、北東45度の範囲を「表鬼門」または「男鬼門」といい、それからちょうど反対の南西45度の範囲を「裏鬼門」または「女鬼門」といいます。

鬼門という言葉にはどんな意味があるのでしょう。
もともと、東洋の運命学は中国から生まれたものです。秦の始皇帝は、北東方向の防備を固めるために「万里の長城」を築いています。北東方向から厳しい寒波や敵国の侵入が激しく、災いが押し寄せてくることから、北東方向を「鬼門」としたのが一般的な説です。日本でも、京の都を守るために、御所の北東に位置する比叡山に延暦寺を建立しました。

 朝、太陽が東の空に顔を出し、昼には南の中天に達し、夕暮れには西の地平に沈み、夜の暗闇を経て再び東にのぼります。土地は、家が建っていなければ、鬼門の方位もありません。どこに植物を植えても、同じように成長します。しかし、家を建てて大気の動きをさえぎると、日照や気流の状態が変化して、場所によってエネルギーの量が変わり、腐敗したマイナスエネルギーが生まれてしまうのです。

家相上、南西方位の裏鬼門は、汚染された空気が住居内に吸い込まれる方位であり、また北東方位の表鬼門は、住居にたまった腐敗した空気が抜けていく方位です。
一般的に北東は日が当たらず湿気を帯びて腐敗を生み、南西は太陽が西に傾くと紫外線が衰え、腐敗を生み出す方位であることはよく言われています。

腐敗した空気の充満する中で生活していれば、やがて健康を害し、社会的な活動も鈍くなり、運勢が下降するのは当然と言えましょう。






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